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2007年12月27日木曜日

「面白い物語」の必要最低条件を考える

あらすじ.comが考える「面白い物語」の必要最低条件

●主人公の成長
●謎
●スリル
●どんでん返し
●意外な結末
●ディテール

つまり、娯楽として面白いストーリーとは、最低でも
「不完全な主人公が試練を経て成長し、
 どうしても先を知りたくなる興味深い謎があり、
 ハラハラするスリルに全篇が満ちており、
 どんでん返しにびっくりさせられ、
 意外な結末によって読後の余韻を楽しむことができる話を
 詳細に物語ったもの」
のことである。

その効果的な進行を組み立て、さらに完成度を高めるためには、
舞台、人間関係、道具、背景の4大要素に対して、
葛藤」や「欲望(動機)」をしっかり練りこんだ
伏線タイムリミットツイスト囮の動きを仕掛けねばならない。

ここまでが問題なく出来てからの「世界観」であり、
「キャラ作り」であり、「オリジナリティー」なのである。

エンターテインメントのストーリーを作るということは
けっこう大変な作業だということがおわかりいただけたと思う。

もちろんこれが直感的に出来るようになるのが理想だが、
そのためには膨大な読書と試行錯誤が必要になる。
つまり年季がいるのである。

経験を積むのは最も重要なことだ。
しかし、自分にぴったりのやり方を発見するには時間がかかる。

さりとて、
短時間で教えてくれるいいコーチというのはそう簡単に見つからないし、
見つかったとしても首尾よくその人に教えてもらえるかどうかは別問題である。

従って必然的に「独学」というスタイルが主流になる。
ところがこの「独学」というのは視野を狭めやすいものなのである。
ともすると「モノを作った」という自己満足に浸るだけで終わってしまい、
誰もが面白がって読んでくれる物語のレベルに達しないまま腐ってしまう。

そこで、あらすじ.comは、
僅かでもそんな独学派のあなたの助けになることを願いながら
効率よく面白いストーリーを構築するためのチェックポイントを
手順化してまとめてみた。

まずはあなたが作るストーリーを読者が読む流れを知っておこう。
(ただし、これは「あなたが物語を実際に作る順番」とは違う)
わかりやすいように「起承転結」でくくってみるとこうなる。


<起>

 01.◎不完全な主人公を作ろう
 02. ◆オープニングでは本敵の仕込みをこっそりしておこう
 03. ◇囮の動きで読者をたぶらかそう
 04.  ☆大切なモノとそれにまつわるを作ろう

<承>
 05.◎事件のきっかけは派手で異常なエピソードにしよう
 06.  ☆主人公を行動させるために大切なモノを奪い取ろう
 07.◎旅立ちの時は決意の時
 08.   ▲タイムリミットを仕掛けてスリリングに
 09. ◇偽敵による「囮の動き」で読者をさらにたぶらかそう


<転>
 10. ◆どんでん返しを成立させよう
 11. ◆本敵の出現でびっくりさせよう


<結>
 12.◎恐怖を克服してテーマにつなげよう
 13.◎主人公の成長で感動させよう
 14. ◆☆意外な結末で読者をノックアウトだ
 15.    ・オチは一枚の繪のように


以上の手順は説明を省き、要点だけを圧縮してある。
これだけ読んですぐに理解できるぐらいなら
あなたはこのサイトを読む必要はない。

逆に言えば、以上の15の手順の意味が全て理解できたとき、
あなたは無敵の「人間あらすじ製造機」に進化を遂げるのである。

それぞれの技術に濃密な戦略がある。
そのひとつひとつは「面白い物語創作講座」の各項目で解説してあるので
納得いくまで読み込んで理解していただきたい。

さて、あらすじ.comはあなたをお行儀良くしつけるための教師ではない。
あなたはあなたの物語をあなたの好きなように作ればいいのだ。
私はただ、効率の良いやり方の一つを紹介しているだけにすぎない。

この方法を自分のテクニックの一部として取り込むのもいいだろう。
だが、自分には関係ないものとして排除するのも素敵な突っ張り方だ。
(思ったよりもはるかに回り道になるとは思うけれど)

これだけ言っておこうと思う。
何の道にせよ、勉強とは「型」を模倣し理解することだ。
そして、創造とはその「型」を破壊することである。


古きものを学び、消化したら打ち壊せ。
そうすれば、あなたの眼前に新しい地平が広がるだろう。

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